旌善郡臨溪面蓬山里の南漢江の上流・臨溪川の川辺にある九美亭は朝鮮王朝粛宗の時の文臣・ 李慈が党派間の争いに失望し、官職から退いて旌善に戻ってのんびり暮らしていたところである。 彼は家の庭には宣祖の名にちなんで守孤堂を建てた。 そしてここで文集などを編纂しながら臨溪川辺には九美亭を建てた。 暇なときはここに来て漢詩を吟ずり、暑さを避けて風流を嗜んだといわれているが、九美亭に座って眼下に広がる景観を眺めると、9種類の美しさを味わえるということから 九美亭 と呼ばれている。
9種類の美しさ
魚梁 : 漁具を使って魚を釣る 景色
田疇 : 田園の 景色
盤嶼 : 広く平たい岩
層臺 : 岩が幾重にも重なって作られた絶壁
石池 : 九美亭 の後ろにある巌の上にできた小さい池の 景色
平岩 : 広くて大きい 岩
燈潭 : あずまやに明かりをつけてその光が池に映る 景色
翠壁 : 九美亭 前にある石壁の間の空間
列峀 : 九美亭 周辺の岸壁に開いている岩穴の美しさ