雪が降るのか雨が降るのか大水になるのか 萬寿山に黒雲がかかっている明沙十里 でないならばなぜ浜茄子が咲き 春三月でないならばなぜ不如帰は鳴くのアウラジの筏師よ筏に乗せてくれサリコルの藪椿が全部散ってしまう散ってしまった藪椿は落ち葉に包む 貴方が恋しくて私はどうしようもない
武陵桃源 三山五水に 桃花 は満開なのに 孤雁 には居場所がない雨や雪の前には土に湿気があるように雨も雪も降るのになぜ貴方は来れないの山紫水明 の川で泳ぐ鮭、太公望の真似をしていたのにどこへ行ったの半月のような顔の上に日傘を差して一歩二歩 貴方を迎えに行く
藪椿を手に泣かないで 椿油がいくら高くても私が買ってあげる旌善のような暮らしやすい所にお出でください いたるところに浜茄子が咲いています黄色の蝶が飛んでいれば春が訪れ 扉に人の気配があれば私が帰ってきたんだ貴方の私への想いが私の貴方への想いほどならばどんなに険しい道でも素足で行くよ
行く行かないとあんなに泣いたからソンジョン岩の渡津の川水が増してしまった旌善 邑 内の水車は水と仲良く回っているのになぜ私と夫はそうできないの南山の郭公は初声がいいね 三歳のとき聞いた声に変わりもない鶏頭や桃の花で土塀が赤くきれいだね 南山の躑躅は江山が赤くてきれいだね
あそこの 畑は昨年も寝かせたのに 今年の私のようにまた一年が過ぎていくお兄さんの結婚は来年にして 黒子牛を売って私を結婚させて春か秋か分からなかったのに 裏山の杏子の花が季節を知らせてくれ裏山の山菜の味が貴方に会う時の喜びと一緒ならば今年のような凶作にも春は訪れる
沒雲臺では神仙が遊び その下のきれいな滝と錦上添花よ他のことはすべて許されているのに なぜ男女の恋は許されないの柏の葉を浮かべて貴方の消息が分かるのなら 千里の道でも迎えに行こう飛鳳山で不如帰が鳴くと 亡くなった恋人の魂が戻ってくる
ウォルミ峰の杏子の木も 枯木になると鳥も蝶も帰ってゆく高い山の頂上に立つ一人ぼっちの木 まるで私のように一人立つ貴方の人生も私の人生も得することはないから二人で仲良く過ごそう枝で火をたき部屋を暖め その火が消えるまで仲良くしよう
故郷 を離れて 20 余 年 経ったが 住み慣れた私は帰れないいつ離れるか分からないのに ケイトウやホウセンカをなぜ植えたのか川は回り回って海へ行き着くが 私は回り回ってどこへ行くのだろう江原道金剛 山一番の松の木 すべて慶福宮の大黒柱に
窓の外には雨が降り 雨上がりに出る月は寂しい先の山にはクモが2匹 ぶら下がった枝にはコウライウグイスが2羽川に釣りに行ったら あなたも私の後ろをついてきて枝の上の鳥は風を恐れ あなたと私は別れを恐れる
金が大事なら勝手に去れ 愛が大事なら私の後についてこい垣の下で手を組むと 全身が震えてとまらない私たちはいつになったら金持ちになって豪華な屋敷に住めるのか
親や友達と別れる際には涙だけだが あなたと別れたら生きていけない高価な服は私の意志でもらったわけじゃない 親の言いつけでどうしようもなく もらっただけ旌善邑 内の銀杏狩りを口実に あなたを迎えに行く
空の月は あなた の居場所が分かるはず どうして私には分からないの世の中よ 私の言うことを聞いて 大事な人に出会って永遠に生きていきたい
蝶のいない江山に花は無駄、あなたのいない世の中 おしゃれしても無駄もし山の松の木が あなたなら 私は嬉しくて嬉しくて飛び上がるだろう
待ちに待った あなた がやっと戻ったのに ろくに挨拶もできず 目礼を交わすだけ世の中 全てが消えてしまっても 私たちの愛は永遠に続いてほしい花を見つけた蝶 水にたどり着いた雁 通り過ぎられるものか山の杏は実を結ぶ時なのに 私たちの愛は実を結べずにいる垣根の下の鶏はえさを求めるが あなたは何を求めているのかあなたはあそこに 私はここに 声も聞こえず さらに遠く感じられる
グリク 岩 の前を流れる川 には 竜馬の魂が眠る あなたと別れて私は寂しい山よ 雨よ 落ち着いておくれ 一年中苦労して儲けた金無駄になってしまうかも 鳥は群がって遊んだね あなたをもてなすために一日費やしたが あなた は誰かを待っているのか 来ないね
あなたがそんなにも私の気持ちが分からないならば 山で溶けていく雪を見てみて芳草は来年までも待てるが 去った あなた はなぜ来ないのか春の陽気に氷が溶けるように あなたの一言に私は幸せになる
山に登ってあなたのことを思い出す 草の葉には冷たい露が結んでいるあなた は来ないで 厄介な雨だけがざあざあ私が去ってから川の水が増えたら それは私の涙のせい苦しい暮らし向きを考えると悔しくなる